Blog 講師ブログ
2025年10月21日
ギター練習法|初心者が1か月で弾けるようになるコツ

ギターを始めたばかりの方の多くが、「何を練習したらいいのかわからない」「思うように上達しない」と悩みを抱えています。ギターは、練習の順序や方法を間違えると、成果が出るまでに時間がかかることがあります。ですが、正しいステップを踏めば、初心者でも1か月で弾けるようになる曲が増えていきます。本記事では、ギター初心者の方が効率的に練習を進めるためのコツやメニューを、ステップごとにわかりやすく解説します。基礎練習から実践的な曲練習まで、順を追って学べる内容になっています。
ギター初心者がつまずく3つの原因と対策

1. 練習メニューがバラバラになっている
多くの初心者は、YouTube動画や本を見ながら自己流で練習しています。その結果、練習内容がバラバラになり、上達スピードが落ちてしまいます。ギター上達の近道は「目的を明確にした練習」です。たとえば「今日はコードチェンジを滑らかにする」「明日は右手のリズムを安定させる」といったテーマを決めましょう。焦らずに一つずつ課題をクリアしていくことで、効率的に技術を身につけられます。
2. 指や手が痛くなり、練習をやめてしまう
ギター初心者にとって、最初の壁は「指が痛い」「手が疲れる」ことです。これは正しいフォームを知らずに弾いていることが原因です。弦を押さえる際は、指先で軽くフレットの近くを押さえるようにしましょう。無理な力を入れすぎず、手首や腕をリラックスさせることが大切です。練習の前後には、軽いストレッチを取り入れて筋肉をほぐすと、長く続けられる体の状態を作ることができます。
3. 成果を感じられずモチベーションが続かない
ギターの練習を続けるには、「上達を感じる瞬間」を増やすことが大切です。おすすめは、短期間で弾ける課題曲を設定すること。好きなアーティストの曲や、簡単なメロディを選びましょう。少しでも弾けるようになると達成感が生まれ、練習を続ける原動力になります。
録音や動画で自分の演奏を記録しておくと、数週間後に成長を実感できるため、モチベーション維持に効果的です。
ギター練習の基本を押さえよう

チューニングと正しい姿勢を確認する
ギター初心者が最初に覚えるべきは「チューニング」と「正しい姿勢」です。音程が狂ったまま弾いていると、どれだけ練習しても耳が育ちません。チューナーを使って6弦Eから順に正確に合わせましょう。姿勢は背筋を伸ばし、ギターのネックが少し上を向く角度が理想です。椅子に深く座りすぎないようにし、体がリラックスした状態で弾くと長時間練習しても疲れにくくなります。
ウォームアップと指のストレッチ
ギターの練習を始める前に、指のストレッチを行うことでケガを防ぎ、指の可動域を広げることができます。両手の指をゆっくり広げたり、手首を回したりして、手の緊張を解きましょう。ギターを持ってからは、1弦から6弦までを1フレットずつ押さえる「1-2-3-4練習」でウォームアップを行います。この練習は運指の精度を上げるだけでなく、左手と右手のタイミングを整えるのにも効果的です。
練習時間と頻度の目安
初心者の方は、最初から長時間練習するよりも「毎日少しずつ」が効果的です。1日15〜30分を目安に、集中して取り組みましょう。短時間でも継続することが上達の鍵です。毎日ギターに触れることで、指の感覚が定着しやすくなります。
練習後には「今日できたこと」「次にやること」をノートに記録しておくと、上達の軌跡が見えてモチベーションも保ちやすくなります。
左手・右手を鍛える基礎技術練習

左手のフォームと運指練習
左手は、正しいフォームで押さえることが何より重要です。指の腹ではなく、指先で弦を押さえるように意識しましょう。フレットのすぐ近くを押さえることで、力を入れずにクリアな音が出せます。指を1本ずつ独立して動かす「1-2-3-4運指練習」は、初心者にとって最も効果的な基礎練習です。毎日数分でも続けると、自然と指が動くようになります。
右手のピッキング・ストローク練習
右手のピッキングは、音の安定感を決める重要な要素です。ピックを深く入れすぎず、軽く握ってリズム良く弾くことを心がけましょう。初心者のうちは、単音ピッキングで音の粒をそろえる練習がおすすめです。ストロークでは、腕全体ではなく手首を中心に動かすことがポイントです。一定のリズムで弾くことを意識し、メトロノームを使って安定したテンポ感を養いましょう。
右手と左手のタイミングを合わせる
ギター初心者が陥りやすいのが、右手と左手のタイミングのズレです。まずはゆっくりとしたテンポで、1音ずつ丁寧に合わせましょう。右手が早く動いてしまうと音が途切れたり、左手が遅れるとノイズが出たりします。慣れてきたら、テンポを徐々に上げて練習していきます。タブ譜を見ながら、メトロノームに合わせて1音1音を確実に合わせることが上達への近道です。
コード練習で基礎を固めよう

まずは基本のオープンコードを覚える
ギター初心者が最初に覚えるべきは、C、G、D、Am、Emといった「オープンコード」です。これらのコードは多くの曲で使われており、最初に習得しておくとどんなジャンルにも対応しやすくなります。各コードの押さえ方を覚えたら、1音ずつ鳴らしてきれいに響いているか確認しましょう。音が濁る場合は、指の角度や位置を微調整します。オープンコードがしっかり押さえられるようになると、伴奏が安定し、練習の楽しさも倍増します。
コードチェンジをスムーズに行うコツ
コードチェンジは、初心者が最初に苦戦するポイントです。左手の指をすべて離してから次のコードを押さえると、時間がかかってリズムが乱れてしまいます。コツは「共通して押さえる指」を基準に残しながら動かすことです。たとえば、CからAmへの移行では人差し指と中指の形をキープするだけでスムーズになります。メトロノームを使い、4拍ごとにコードを変える練習を繰り返すと、安定感のある演奏ができるようになります。
Fコード・バレーコードを克服する方法
ギター初心者の最大の壁といわれるのが「Fコード」です。人差し指で全弦を押さえるバレーコードは、最初は音が出にくいものです。コツは、指の腹ではなく「側面」で押さえること。親指の位置をネック裏の中央に置くと、力が均等に伝わりやすくなります。まずは1〜2弦だけを押さえて部分的に鳴らす練習から始めましょう。少しずつ慣れていくことで、完全なFコードも自然に押さえられるようになります。
リズム感を鍛える練習法

拍子とメトロノームの使い方
リズム感はギター演奏において最も大切な要素の一つです。特に初心者は、拍子の取り方を体に覚えさせることから始めましょう。基本の4/4拍子を意識しながら、メトロノームのクリック音に合わせて手拍子をする練習を行います。慣れてきたら、コードストロークと組み合わせてリズムを感じながら弾いてみましょう。リズムが安定してくると、どんな曲でもテンポを崩さずに演奏できるようになります。
ストロークパターンの習得
ギターのストロークには、ダウンストロークとアップストロークの2種類があります。最初はすべてダウンで弾き、一定のリズムを保つことを意識しましょう。慣れてきたら、アップを加えて「ダウン・アップ・ダウン・アップ」と交互に弾きます。強弱をつけてアクセントを出すと、演奏にノリが生まれます。メトロノームやドラム音源を使って練習すると、実際の曲に近いリズム感を身につけることができます。
リズム譜を読んで練習する
リズム譜を読む練習も、初心者にとって大きなステップアップになります。四分音符・八分音符・休符などの基本を理解することで、リズムを「感覚」ではなく「理論」で捉えられるようになります。タブ譜と合わせて練習すれば、音の長さやテンポが正確に把握でき、より表現力のある演奏が可能になります。最初は簡単な8ビートから始め、少しずつ16ビートやシャッフルリズムにも挑戦していきましょう。
スケール練習で指を自由に動かす

ペンタトニックスケールを覚える
ギター初心者が最初に覚えるべきスケールは「ペンタトニックスケール」です。5つの音だけで構成されており、ロック・ブルース・ポップスなど幅広いジャンルで使われます。最初は5弦や6弦を中心にしたポジションで練習し、徐々に指板全体へ広げていくのがおすすめです。スケールを理解しておくと、ソロ演奏やアドリブにも応用できるようになります。
スケールを使った運指練習
スケール練習では、指の独立性を高めることが重要です。1弦ずつ上下に移動する練習を行い、各指が均等に動くように意識しましょう。音が詰まったり濁ったりしないよう、1音ずつ丁寧に出すことがポイントです。最初はゆっくりと、慣れてきたらテンポを上げていきます。運指練習を続けることで、指の動きが滑らかになり、コードチェンジやソロプレイにも良い影響を与えます。
スケールを使った簡単なフレーズ練習
スケールを覚えたら、実際にフレーズにして練習してみましょう。たとえば、ペンタトニックの形を使って上昇・下降するだけでも立派な練習になります。音を滑らかにつなぐように意識しながら弾くことで、音楽的な感覚が身につきます。また、リズムを少し変えて弾くと、同じスケールでも全く違う印象になります。こうした応用練習は、単なる指の運動ではなく「音楽としてのギター」を感じる大切なステップです。
曲を使った実践的な練習

1曲を完成させることを目標にする
基礎練習を続けていると、少しずつ指が動くようになります。ここでおすすめなのが、1曲を完成させることを目標にする練習法です。難易度の高い曲ではなく、コード数が少なくテンポのゆっくりした曲を選びましょう。部分練習を繰り返し、少しずつつなげていくことで、最終的に通しで弾けるようになります。曲を仕上げる過程で、リズム感・指の使い方・集中力のすべてが鍛えられます。
部分練習とスローテンポ練習
苦手な箇所を克服するには「部分練習」が最も効果的です。弾けない部分を2小節ほどに区切り、ゆっくりしたテンポで繰り返し弾きます。リズムを無理に合わせようとせず、まずは正確に弾けることを優先しましょう。徐々にテンポを上げることで、筋肉の動きが自然と記憶されます。プロのギタリストも必ず行う練習法で、安定した演奏力を身につける近道です。
耳コピーでリズムと感覚を鍛える
耳コピーは初心者にとって難しく感じるかもしれませんが、音感を鍛える最高の練習です。まずは、短いフレーズや単音リフを聴き取り、音の高さとリズムを再現することから始めます。耳で覚えることで、譜面に頼らず自然に音を捉える力が育ちます。また、自分でコピーしたフレーズをスケールと照らし合わせると、理論的理解も深まります。耳コピーは、演奏力と音楽的センスの両方を高める練習方法です。
練習を続けるコツとメンタル管理

毎日続けるための仕組みづくり
ギター練習を継続する最大のコツは、「時間と環境を習慣化すること」です。毎日同じ時間にギターを触る習慣をつくると、自然と体が練習モードに切り替わります。朝の10分や寝る前の15分でも構いません。また、ギターをケースにしまわず、すぐ手に取れる場所に置いておくのも効果的です。「弾くまでのハードルを下げる」ことで、練習の継続率がぐっと上がります。
上達記録を残すとモチベーションが上がる
上達を実感できるように、スマホで録音や録画をしておくのがおすすめです。最初は恥ずかしいかもしれませんが、数週間後に聴き比べると驚くほど成長を感じられます。また、練習ノートをつけて「今日できたこと」「明日の課題」を記録するのも効果的です。自分の努力を見える化することで、モチベーションを保ちやすくなります。
練習が苦痛に感じた時のリセット法
ギターの練習がうまくいかない日もあります。そんな時は、思い切って1日休むのも大切です。短い休息で頭と手をリセットすることで、翌日の練習が新鮮に感じられます。また、好きな音楽を聴いたりライブ動画を見ることで「自分も弾けるようになりたい」という気持ちが自然に戻ってきます。焦らずマイペースで続けることが、長く音楽を楽しむ秘訣です。
初心者向け1か月練習プラン

1週目:ギターに慣れる期間
最初の1週間は、ギターを体になじませることが目標です。チューニング・姿勢・簡単なコードを中心に練習しましょう。最初はきれいな音が出なくても大丈夫。大切なのは、指の位置とフォームを正しく覚えることです。短い練習でも毎日続けることで、少しずつ指の動きがスムーズになっていきます。
2〜3週目:コードチェンジ強化期間
2〜3週目は、コードチェンジを中心に練習します。C、G、Am、Emなどを4拍ずつ切り替える練習を行いましょう。最初はテンポを落とし、確実にコードが鳴るように意識します。徐々にテンポを上げていくと、自然とリズムに乗れるようになります。繰り返し練習することで、スムーズな切り替えが身につき、曲を弾く楽しさが倍増します。
4週目:1曲通して弾く挑戦
最終週は、簡単な曲を1曲通して弾けるように練習します。サビ部分だけでも構いません。最初はゆっくりしたテンポで、リズムを意識しながら弾くのがコツです。演奏を録音して確認すると、自分のクセや改善点がわかります。1曲弾けるようになると自信がつき、「もっと練習したい」という気持ちが湧いてくるでしょう。
1週目:ギターに慣れる期間
2〜3週目:コードチェンジ強化期間
4週目:1曲通して弾く挑戦
よくある質問(Q&A)

手が痛いのはなぜ?
指の押さえ方が間違っていたり、弦高が高すぎることが原因です。指先でフレットの近くを押さえるようにし、無理な力を入れないよう意識しましょう。ギターのセッティングを調整すると改善する場合もあります。
毎日練習できないと上達しない?
毎日でなくても構いませんが、できる限り間隔を空けないようにしましょう。週に3〜4日でも、継続してギターに触れることが大切です。継続が上達への最短ルートです。
教材やアプリは必要?
初心者の場合、無料のYouTube教材や練習アプリを活用するのがおすすめです。音源付きでテンポやコードの確認ができ、効果的に練習できます。目的が明確なら有料教材も有効です。
まとめ
ギター初心者が上達するには、「目的を持った練習」「正しいフォーム」「継続」の3つがポイントです。毎日少しでもギターに触れることで、指の感覚が育ち、確実に成長を実感できるようになります。最初はできないことが多くても、焦らず一歩ずつ進めていきましょう。弾ける曲が増えていくほど、ギターはどんどん楽しくなります。音を楽しむ気持ちを忘れず、自分のペースで上達を目指してください。
アサヒ音楽教室の体験レッスンへ

アサヒ音楽教室では、ギター初心者向けのレッスンを丁寧に行っています。正しいフォームやコード練習の基礎から、好きな曲の演奏まで、あなたのペースに合わせて講師がサポートします。タブ譜の読み方やストロークのコツなどもわかりやすく学べるため、最短で上達を実感できます。無料体験レッスンも受付中です。ぜひ一度アサヒ音楽教室で、ギターを「楽しみながら上達する」体験をしてみてください。
関連記事
-
2025年10月26日
講師ブログ【2025年最新版】初心者が選ぶべき楽器徹底比較
これから楽器を始めたいと思っても、「どの楽器が初心者におすすめなのか分からない」「続けられるか不安」「自宅で練習できるものがいい」など、悩みは尽きません。本記事では、そんな初心者の方に向けて、目的別・...
-
2025年10月24日
講師ブログ【作曲初心者完全ガイド】1曲を作る7ステップと練習法
はじめに:作曲初心者に知っておいてほしいこと 作曲は、特別な才能や音楽理論の深い知識がなくても始めることができます。近年はDTM(デスクトップミュージック)環境が整い、パソコンやスマートフォンだけで楽...
-
2025年10月23日
講師ブログギターが上手くなるには?知っておくべき“最短ルート”
ギターが上手くなるには、「正しい練習の順序」と「継続できる仕組み」を整えることが欠かせません。多くの人が「練習しているのに上達しない」と感じる原因は、練習の“質”よりも“方向性”を誤っているためです。...
Blog 講師ブログ
-
2025年10月26日
【2025年最新版】初心者が選ぶべき楽器徹底比較
これから楽器を始めたいと思っても、「どの楽器が初心者におすすめなのか分からない」「続けられるか不安」「自宅で練習できるものがいい」など、悩みは尽きません。本記事では、そんな初心者の方に向けて、目的別・...
-
2025年10月24日
【作曲初心者完全ガイド】1曲を作る7ステップと練習法
はじめに:作曲初心者に知っておいてほしいこと 作曲は、特別な才能や音楽理論の深い知識がなくても始めることができます。近年はDTM(デスクトップミュージック)環境が整い、パソコ...
-
2025年10月23日
ギターが上手くなるには?知っておくべき“最短ルート”
ギターが上手くなるには、「正しい練習の順序」と「継続できる仕組み」を整えることが欠かせません。多くの人が「練習しているのに上達しない」と感じる原因は、練習の“質”よりも“方向性”を誤っているためです。...
Course コース一覧
Area スタジオエリア一覧
| 東京23区 |
|---|
| 東京23区外 |
|---|
| 神奈川県 |
|---|
| 千葉県 |
|---|
| 埼玉県 |
|---|
