アサヒ音楽教室

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2025年9月22日

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エレキギター初心者完全ガイド【ギター・練習曲の選び方】

はじめに:エレキギター初心者に伝えたいこと

エレキギターは、初心者が「最初の一曲」を叶えやすい楽器です。

音量調整がしやすく、ヘッドホン練習も可能。アンプで音色を大きく変えられるため、ロック・ポップス・ジャズ・メタル・シティポップなど幅広いジャンルに対応できます。「楽譜が読めない」「独学で続くか不安」と感じる方も、正しい“順番”で取り組めば問題ありません本記事は、エレキギター 初心者の検索意図を徹底的にカバーし、までの道しるべを一本化しました。

1)最初に揃えるもの
2)失敗しないエレキギターの選び方
3)7日と30日の練習計画
4)初心者でも弾ける練習曲
5)音作り入門
6)独学とレッスンの最適解
7)Q&Aとメンテナンス
8)次のステップ(宅録・バンド)

読み終える頃には、あなたに合う一本と練習ルーティン、最初に通す一曲の候補、そして“続ける仕組み”が手元に残るはずです。

なお本文中では「エレキギター 初心者」「選び方」「練習」「必要なもの」「音作り」などのキーワードも意識的に織り込んでいます。

本記事で得られる成果

・最初の1本を予算・好み・練習環境から自信を持って選べる
・7日&30日ロードマップで“最初の一曲”まで迷わず到達
・初心者に最適な機材構成(アンプ・エフェクター・録音環境)が理解できる
・つまずきやすい箇所の原因と解決策が先回りで分かる

エレキギター初心者が最初に揃えるべきもの

エレキギターは本体だけでは“いつもの音”が出ません。最低限の必須5点は以下です。

初心者必須アイテム5点

1)ギター本体
 弾きやすさと見た目の愛着は継続の原動力につながります。
2)アンプ
 小型練習用でOK。ヘッドホン端子があると安心です。
3)シールド(ケーブル)
 ノイズの少なさと耐久性が命。初心者こそケーブル品質に投資するとストレスが激減します。
4)チューナー
 クリップ式が扱いやすく、基礎耳トレにも役立ちます。
5)ピック
 厚みと形状で弾き心地が激変。数種を試して自分の基準を見つけましょう。

あると助かる+αアイテム

6)替え弦
 「.009–.042」や「.010–.046」などのゲージ(太さ)。切れた時やサビた時の備え&音の鮮度管理。
7)ストラップ(幅広推奨)
 肩や腕の負担軽減。立ち弾き練習で上達加速を目指しましょう。
8)スタンド(出しっぱなし運用)
 触れる頻度を上げる=上達速度の向上となります。
9)クロス&クリーナー
 弦のサビ予防と見た目の清潔感をキープ。
10)カポ
 弾き語り系や移調で便利です。
11)メトロノーム/リズムアプリ
 練習効率の要です。
12)ソフトケース(厚手)
 持ち運び時の手軽さと安心感が段違いです。

初心者セットは買い?判断基準

初心者セットのメリット

・初日から音が出せる
・初期費用を抑えやすい
・選ぶ手間が少ない

注意点

・付属シールドやストラップの品質が物足りない可能性がある

方針としては、セットでスタート→徐々にチューナー/シールド/ピックを自分基準でアップグレードしていくのが堅実です。

購入前にチェックすること

・自宅:ヘッドホン練習の可否/電源タップの位置
・音量:夜間や集合住宅での基準(小型アンプ+ヘッドホン)
・収納:スタンドを置くスペース確保
・継続:毎日10分“触れる”導線(スタンド出しっぱなし)

豆知識

ストラップは幅5cm以上裏地の滑りにくさで選ぶと姿勢安定→右手の当たりが安定→音が良くなります。

初心者向けエレキギターの選び

選び方は「見た目の好み」×「弾きやすさ」×「音の方向性」×「重量」×「予算」の総合戦。
初心者はここを押さえれば失敗しにくいです。

価格帯の目安と考え方

・〜2万円台 :当たり外れが大きい。調整前提。
・3〜7万円台 :初心者の“現実解”。弾きやすく、必要十分な品質。
・8〜12万円台 :長く使える“相棒”。細部の精度・安定感が違う。
・中古 :コスパ優秀。ただしネック反り・電装ノイズ・フレット減りは要チェック。

 ボディ形状・ピックアップで分かる“音の方向性”


モデル/型
代表的ピックアップ
シングル:S
ハム:H

サウンド傾向

重量感

初心者おすすめ度
ストラトSSS/SSHきらびやか・抜け良し。万能型
レスポールHH太く伸びる。サステイン良し
テレキャスSSシャープで歯切れ良い
SGHH軽量・中域豊か△〜○
スーパーストラトHH/SSH現代的。幅広い歪み対応
セミアコH/ミックス温かい・空気感中〜重

判断の軸

・ジャンル :クリーンサウンドが主体→シングル多め歪みサウンドが主体→ハムが楽
・重量 :練習時間が長いほど軽量メリット大
・ネック握り :細め=コードが押さえやすい/太め=グリップが安定
・スケール :ロング(フェンダー系)=張り強め・シャキッとする。ミディアム(ギブソン系)=テンション緩め・太い鳴り

ギターショップでの会話テンプレと試奏の仕方

店員さんに「エレキギター初心者です。自宅練習中心でポップス/ロックを弾きたい。軽くて弾きやすいモデルを3本ほど試奏したい」と伝えるとスムーズ。まずアンプのボリューム小で繋ぐ→クリーンでアルペジオ→コードを2〜3種→軽く歪ませてパワーコード。

重さ・ネック形状・ハイポジの押さえやすさを即メモ。迷うなら一晩寝かせるのも大切です。

エレキギター初心者に必要なアンプ・機材の知識

アンプは「音量を出す箱」ではなく音作りの中枢です。初心者は“自宅最適化”から始めるのが賢明です。

 小型アンプ/モデリングアンプの利点

  • 音量を超微調整できるので近隣への配慮が容易。
  • ヘッドホン端子で夜間練習OK
  • モデリング搭載ならクリーン〜ディストーションまで1台完結。スマホ連携で録音・練習もスムーズ。

音色の基本三兄弟について:クリーン/クランチ/ディストーション

  • クリーン :アルペジオ・カッティングが映える。EQはMIDやや上げで輪郭UP。
  • クランチ 軽い歪み。コードストロークやリフに。GAINは控えめで粒立ち重視。
  • ディストーション 深い歪み。パワーコード主体。低域出しすぎ注意(モコモコの元)。

まずはこのシグナルチェーンから

ギター →(チューナー)→ アンプ
エフェクターに触れるなら「1台だけ」から。例:オーバードライブで弾き心地UP、リバーブで広がり。
迷ったらマルチエフェクターで体験して好みを掴む方法も堅実です。

宅録を見据えた最小構成

オーディオインターフェイス+ヘッドホン+無料DAWでOK。
クリック練習・録音チェック・演奏動画作成が一気に可能になり、客観視が成長を加速させます。

セットアップ超入門:開封から“最初の音出し”まで

最初の30分:チェックリスト

1)外観確認:キズ・ネジ緩み・ツマミ動作
2)チューニング:EADGBE。弦を引っ張って再調整→安定
3)配線:アンプのボリューム0→シールド接続→アンプON→徐々に上げる
4)基準音作り:BASS 5 / MID 6 / TREBLE 5 / GAIN 3 から開始
5)安全音量:会話が普通にできる程度。隣室への低音漏れに要注意

ノイズの原因と処方

  • シールド接触不良 →プラグ挿し直し/別ケーブルで切り分け。
  • アースノイズ →ボリュームつまみ位置を確認。LED電源・PC・Wi-Fiルータ等の距離を離す。
  • 弦がビリつく →押さえる位置(フレット寄り)/力み過ぎの是正。

豆知識

練習前後の手洗いは最強のメンテ。汗や脂が弦サビの最大要因です。

エレキギター初心者向け練習ロードマップ(7日+30日)

7日間ブースト計画(目安60分/日)

【Day 1】ピックの持ち方/ダウンのみで8分音符ストローク練習(BPM60→80)
【Day 2】オルタネイト導入。空振り混ぜて手首可動を意識
【Day 3】C–G–Am–Fのコードチェンジ。共通指固定・最短移動を研究
【Day 4】パワーコード(5弦ルート・6弦ルート)。ブリッジミュートで輪郭を作る
【Day 5】簡単なリフを1つ。メトロノームで小節頭を強調
【Day 6】16分ストロークの“表裏”感覚。右手は小刻み、音価は左手で作る
【Day 7】1コーラス通し(コード2〜3種の曲)。録音→自己レビュー

できた判定:テンポ80でビビり・暴走が出ない。録音を聴いて走り/もたつきの自己診断ができたら合格。

30日“初曲完走”プラン(週4日×45〜60分)

Week 1フォーム固め&コードチェンジ徹底
Week 2パワーコード+簡単リフ。クリック慣れ
Week 3目標曲のパート分割→遅テンポ反復→原曲テンポに近づける
Week 4通し練習+音作り調整+録音。小さな演奏会(家族・友人・SNS)でアウトプット

継続ハック

・スタンド出しっぱなし(視界にギター)
・練習をカレンダー化(空白を作らない“連続日数”がモチベを保つ)
・5分だけの“着火”ルール(5分やればたいてい30分やる)

はじめてのテクニック辞典(最短で効く実戦系)

 パワーコード&ブリッジミュート

ロック入門の核。1〜2音の和音で押さえ替えが最小、リズム集中に最適。
右手のブリッジ寄りミュートで歪んでも輪郭を保てます。

コードチェンジを楽にする3法

1)共通指は離さない。
2)先取りで次コードの「最初に置く指」を最短で。
3)分解して「ベース音→残り」の順に置く。

オルタネイト/ハンマリング/プリング/スライド

右手は手首中心の微小ストローク。左手のハンマリング&プリングは最小動作+均一音量を狙う。
スライドは到着点のピッチを意識。

リズムの作り方

クリックは裏で取る練習が効く。BPMを半分にし、表を自分で刻む→体内の安定感が激増します。

初心者が最初に挑戦したい練習曲(難易度・進行・要点)

※曲名は代表例。著作権の関係で譜例は割愛しますが、構成・進行・練習ポイントを提示します。

邦楽ポップ(コード少・テンポ適正)

例:スピッツ系のバラード
 進行C–G–Am–F など王道
 要点:ダウン中心→均一ストローク

例:J-POPの8ビート
 進行
G–D–Em–C
 要点:16分の空ピッキングでノリを維持

パワーコード中心の邦ロック

例:MONGOL800系のリフもの
 進行5度省略の移動形
 要点:ブリッジミュートで粒を揃える。

洋楽リフ(モチベ爆上げ)

Smoke on the Water
 要点:低音弦のリフでピッキング角度を矯正。

Smells Like Teen Spirit
 要点:パワーコードの解像度。GAINを上げすぎない。

選曲のコツ

・コード2〜3種で通せる曲から
・テンポ90〜110が現実的
・「1コーラス完走」を繰り返し、Aメロ→Bメロ→サビで段階攻略

エレキギター初心者のための“音作り”入門

 EQの役割と初期値

・BASS:下支え。出しすぎるとこもる。
・MID:存在感。上げると“前に出る”。
・TREBLE:明るさ・アタック。上げすぎると耳に痛い。
・初期値B5/M6/T5。様子を聴きながらMID中心で微調整。

ジャンル別“すぐ使える”プリセット例

・ポップス・カッティングGAIN 2–3 / M7 / T6 / うっすらリバーブ。
・ロック・リズムGAIN 5–6 / B5 / M6 / T5 / 余計な空間系はOFF。
・バラード・アルペジオクリーン+リバーブ少々、Tやや上げできらびやかに。

 初心者が早く上手く聴こえる3手

1)ゲインは“足りない”くらいで輪郭を残す。
2)ピッキングの角度を一定化(斜め45°→弦離れが滑らか)。
3)手元のボリュームを覚える(ギターボリュームで歪み量が変わる)。

独学とレッスン、どちらが初心者に向いているか

 独学のメリット・デメリット

メリット
 費用が安い/自分のペース/好きな曲中心。

デメリット
 フォームの誤りに気づきにくい/練習の“優先順位”を誤りやすい/停滞期に抜けづらい。

 レッスンのメリット・活かし方

メリット
最短ルートの提示/悪癖の即時矯正/適切な課題設計。

活かし方

1)録音を持参して具体フィードバックを貰う
2)毎回“小課題1つ”に絞る
3)レッスン後24時間以内に復習

最適解は“ハイブリッド”

平日は独学(30分)、週1でレッスンorコーチング。学習ログ(練習時間・BPM・到達度)をスプレッドシートで記録すると、成長が可視化され継続率が飛躍的に上がります。

初心者がよくつまずくポイントと解決法(Q&A)

 Q1 指が痛くて続かない

A:フォームの見直し(フレット寄り/指先立てる)。
 練習は短時間×高頻度にし、弦高が高すぎる場合は調整を。ゲージは.009から始めるのも手。

 Q2 コードがビビる/音が出ない

A押さえる位置と最小力を探る。
 ネックを正しく支え、親指で握りこまない。1音ずつ“鳴り判定”→不良点だけ個別修正。

 Q3 リズムが走る・もたる

A:半テンポのクリックで裏取り
 ストロークは一定運動、音価(音の長さ)は左手の離着で作る

 Q4 ノイズが多い

Aシールド点検・電源周り整理
 GAINを必要最小限に。弦やフレットの汚れもノイズ要因です。

 Q5 モチベが続かない

A「5分だけルール」「好きなフレーズだけ先に」
 マイルストーン(1コーラス動画)を定期的に作ると自己効力感が増します。

エレキギター初心者のためのメンテナンス

 弦交換(頻度・ゲージ・手順のコツ)

頻度月1が目安。手汗が強い人は2〜3週。
ゲージ:初期は.009–.042で指慣らし→慣れたら.010も検討。
手順のコツ:巻きは2〜3周、チューニング安定には伸ばし→再調整が効く。

 クリーニング&保管

・練習後:弦・指板・ブリッジをクロスで拭く。
・湿度:50%前後を目安。乾燥し過ぎはネック反りの原因
・保管:直射日光・エアコン直風を避ける

 触ってOK/NGの調整

・OK:弦交換・サドル高さ微調整・オクターブ調整(ゆっくり学べば可)。
・NG:大幅なトラスロッド調整・電装改造。判断に迷ったらショップへ

次のステップ:宅録・スタジオ・バンド・ステージへ

 宅録の始め方(最小装備)

オーディオインターフェイス+ヘッドホン+無料DAW。クリックに合わせて録音→自分の弱点が“音”で見える。SNSで月1本の演奏動画公開を目標に。

 リハーサルスタジオの使い方・マナー

予約→入室5分で音出し→ドラム基準で音量バランス
片付け5分前行動で時間厳守。
マナー:機材は借り物の意識/音量で人をねじ伏せない

 初ライブまでの道のり

1)2〜3曲を確実に(転ばない曲選び)。
2)暗転時の配線確認手順を練習(ケーブルのクセを読んでおく)。
3)予備ピック・弦・シールドをバッグに常備。
4)終演後は共演者と挨拶・SNS交換で次につなげる。

ミニコラム①:初心者が挫折しやすい3大理由

1)目標が“遠すぎる”(難曲にいきなり挑戦)
2)練習が“長すぎる”(週末1回2時間より、毎日15分が強い)
3)環境準備が足りない(スタンド出しっぱなし/ヘッドホン常備で“即練習”を可能に)

対策は“小さな成功”の連続。1コーラス通し→録音→投稿のミニループを習慣化しましょう。

ミニコラム②:練習が続く人の特徴

練習を予定化している(時間ブロック&通知)。
仲間・講師とゆるくつながっている(励まし・相談)。
機材・譜面・メトロノームが手の届く範囲にある
自分の音を定期的に“録って聴く”

まとめ:エレキギター初心者が“最初の一曲”を弾けるまで

結論
 正しい順番で、無理なく、楽しく続ければ、30日で1曲は現実的です。

1)最初の装備:ギター/小型アンプ/シールド/チューナー/ピック+替え弦。
2)失敗しない選び方:見た目の好み+弾きやすさ+重量+音の方向性。
3)練習設計:7日で基礎、30日で1曲通し。毎日5〜10分でも“触れる”。
4)音作り:MID中心に整える。GAINは控えめで輪郭重視。
5)つまずき対策:Q&Aで先回り。録音で客観視。
6)次のステップ:宅録→スタジオ→小さな発表→ライブ。

明日のアクション(5分でOK)

スタンドに掛けてチューニング→C–G–Am–Fをゆっくり8小節
スマホでワンコーラス録音→1点だけ改善を書き留める。

この小さな一歩を積み上げるほど、エレキギター 初心者のあなたは、着実に“弾ける自分”へ進みます。音は嘘をつきません。今日から一緒に積み上げていきましょう。

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