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2025年7月23日

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ピアノ初心者が最短で上達するための練習法|続けるコツ・つまずきNGパターン完全解説

「毎日ピアノを練習しているのに、なかなか上達しない…」

そんな悩みを抱えていませんか?

ピアノは、鍵盤に触れた分だけ上達する――そんなイメージを持たれがちですが、実は“どのように練習するか”が上達への大きなカギとなります。ただ弾くだけの練習では、いつまでも同じところでつまずいたり、モチベーションが下がってしまったりすることも少なくありません

本記事では、「ピアノ 練習」の視点から、初心者〜中級者の方が上達を実感できるような効果的な練習法や習慣づくりについて詳しくご紹介します。ありがちなNGパターンから、正しいステップ、そして練習を楽しく続けるコツまで、実践的な内容を盛り込みました。

独学でピアノに挑戦している方も、教室に通いながら練習している方も、「もっと上達したい」と感じたその瞬間が成長のチャンスです。今日からの練習が、きっと変わります。

ピアノ練習にありがちなNGパターンとは?

ピアノの練習に真面目に取り組んでいるのに、思うように上達しない……。
そんなときは、一度ご自身の練習方法を見直してみることが大切です。知らず知らずのうちに、成果に結びつきにくい“非効率な練習”になっているケースは珍しくありません

ここでは、ピアノ練習における代表的なNGパターンを3つご紹介します。どれもついやってしまいがちな内容ですが、少し意識を変えるだけで、演奏の伸びが大きく変わります。

1.漠然と“通し弾き”ばかりしてしまう

「最初から最後まで通して弾く」ことばかりにこだわっていませんか?
もちろん曲を仕上げるうえで通し弾きは大切ですが、ピアノの練習段階では、苦手な部分だけを丁寧に繰り返すことの方が上達につながります

間違いやすいフレーズ、テンポが崩れがちな部分などを“区切って練習”する意識を持つと、ミスの原因にしっかり向き合えます。通し弾きだけでは、苦手を放置したままになってしまうのです。

2.いきなり両手で弾いて混乱する

ピアノ初心者にとって、両手で別々の動きを同時に行うのはとても難しいことです。それなのに、いきなり両手で合わせようとして苦戦してしまう方は少なくありません

左手だけ、右手だけで十分に弾けるようになるまで繰り返したうえで、最後に両手にチャレンジする方がスムーズに進みます。とくに左手は、コードや伴奏として一定のパターンを繰り返すことが多いため、先に慣れておくと、両手練習がぐっと楽になりますよ。

3.音のミスやリズムズレを“なんとなく”で流す

練習中に「ちょっと音を外したけど、まぁいっか」「リズムがズレたけど止まらずに続けよう」と、そのまま進めてしまうことはありませんか?

これはピアノ練習における“悪い癖”をつくる最大の原因になります。ミスを放置すると、脳と指がその間違った動きを“正解”として覚えてしまい、修正がどんどん難しくなっていくのです。

間違えたらすぐに止まって確認する。正しい音とリズムを丁寧に繰り返す。この姿勢こそが、効率的なピアノ練習の基本になります。

ピアノ練習が“上手くなる”人の特徴5つ

同じようにピアノを練習していても、どんどん上達していく人と、なかなか思うように弾けるようにならない人がいます。その差は、単に練習時間の長さだけではありません

ここでは、「ピアノ 練習」で着実に成果を出している人に共通する“5つの習慣”をご紹介します。どれも特別な技術ではなく、今すぐ取り入れられるものばかりです。ぜひご自身の練習スタイルと照らし合わせてみてください。

1. 目標は「1曲を仕上げる」より「1小節を確実に」

上手くなる人ほど、「今日はこの1小節だけ集中して練習する」といった小さな目標を立てるのが上手です。
“短く区切る”ことで集中力が高まり、達成感も得やすくなります。

反対に、「とにかく通して弾こう」とする人は、苦手な部分を放置したまま弾き続けてしまい、結果的に上達を遠回りしてしまう傾向にあります。

2. 「ゆっくり弾く」を恐れない

ピアノ練習において、ゆっくりと弾くことは“手を抜く”ことではありません。むしろ、ミスなく正確に弾くには、テンポを落として丁寧に指を動かす練習が不可欠です。

上手くなる人は、「速く弾くのは正確に弾けるようになってから」という意識を持っています。まずはゆっくり、確実に。これが指の動きを定着させ、結果的に速く、美しく弾けるようになる近道です。

3. 自分の演奏を録音・録画してチェックしている

客観的に自分の演奏を聴く・見ることは、非常に効果的な練習法です。
練習中は気づかなかった“リズムのズレ”や“フレーズの不自然さ”が、録音を通して明確になります。

上手くなる人は、スマホでもよいので定期的に自分の演奏を記録し、客観的な目で振り返る習慣を持っています。これはピアノに限らず、楽器上達に共通する重要な視点です。

4. 苦手な部分を「分解・反復・休憩」で克服する

難しいフレーズを繰り返し練習するだけでなく、“少し寝かせてから”再挑戦するとスッと弾けるようになることがあります

上手な人は、「反復→改善→休憩→再練習」のサイクルを意識的に取り入れています。脳が整理する時間をつくることで、技術が無理なく体に馴染んでいくのです。

5. 練習メニューが明確でシンプル

上達する人の練習は、実はとてもシンプルです。「指のウォームアップ」「片手ずつの練習」「両手練習」「仕上げ」など、無理なく継続できるメニューを毎日繰り返しています

何を練習するかが明確になっていると、短時間でも内容が濃くなり、上達スピードも格段に上がります

今日から使える!上達に直結する練習メソッド

ここからは、実際に「ピアノ 練習」で効果が実感できる、具体的なメソッドをご紹介していきます。「どこをどう練習すればいいかわからない」「いつも同じ弾き方になってしまう」という方も、今日から取り入れられる内容ばかりです。ぜひ日々の練習に取り入れてみてください。

1日20分でも効果的!黄金の練習ルーティン

時間がたくさん取れなくても、効率よく練習を進めることは可能です。以下は、初心者〜中級者にもおすすめの“1日20分の練習ルーティン”です。

1ウォームアップ
(5分)
簡単な指の体操や、スケール(音階)をゆっくり弾いて指慣らし。
2片手ずつ練習
(5分)
右手でメロディー、左手で伴奏。まずはそれぞれの動きを正確に。
3両手合わせ
(5分)
テンポを落としてゆっくり両手で合わせ、少しずつ慣れていく。
4表現・リズム
練習
(5分)
強弱やスラー、メトロノームでリズムキープの練習も忘れずに。

短時間でも内容を意識して取り組むことで、上達のスピードは確実に変わります。

セクション分割法で“終わりが見える練習”に

1曲をまるごと弾こうとすると、途中で挫折しやすくなります。そんなときに効果的なのが「セクション分割法」です

曲を4小節、あるいは8小節単位に区切って、それぞれを小さな目標として練習します。これにより「あと4小節だけ頑張ろう」という気持ちが生まれ、集中力もアップします。

また、分割練習を繰り返すことで、難所を重点的に強化できるメリットもあります。区切った部分ごとに達成感を得られるため、モチベーションの維持にも効果的です。

右手→左手→両手の3ステップ練習法

両手で弾くことが難しいと感じる方には、次の3ステップ練習がおすすめです。

STEP 1
右手だけ弾く
メロディーラインをしっかり覚えるまで繰り返し練習します。
STEP 2
左手だけ弾く
伴奏部分に集中して、コード進行やリズムを体に覚えさせます。
STEP 3
テンポを落として両手練習
ゆっくりでかまいません。最初は「同時に音を出す」ことに集中し、慣れてきたら徐々にテンポを上げていきます。

それぞれのパートに慣れてから合わせることで、ミスが格段に減り、安心して両手演奏に移行できます。焦らず段階を踏むことが、ストレスなく上達する秘訣です。

メトロノームで“弾けるテンポ”を管理しよう

「つい速く弾きすぎてしまう」「リズムが崩れがち」という方は、メトロノームを使った練習がおすすめです。

まずは、確実に弾けるテンポを設定し、そこから少しずつテンポを上げていきます。たとえば「テンポ=60」で安定して弾けたら、次は「65」「70」と段階的にアップするのがコツです。

メトロノームを使うことで、自分の“弾けるテンポ”が明確になり、無理のない練習が可能になります。リズム感の強化にも非常に効果的です。

練習が続かない人のためのメンタル術

どんなに良い練習法を知っていても、肝心の「練習を続けること」ができなければ、ピアノの上達にはつながりません「毎日やろうと思っても、気が乗らない」「モチベーションが続かない」――そんな壁にぶつかっている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ピアノ練習を無理なく継続するためのメンタル術をご紹介します。自分の気持ちと上手に付き合いながら、ピアノとの時間を長く楽しんでいくためのヒントになれば幸いです。

「やる気が出ない日」も想定内にしておく

人間の気分には波があるものです。毎日同じようにやる気に満ちているわけではありません。だからこそ、「やる気が出ない日があるのは当たり前」と考えることが大切です。

そんな日は、「5分だけ鍵盤に触れる」「1小節だけ弾いて終わる」といった“ハードルの低いタスク”を用意しておくと、罪悪感を感じずに済みます。

ピアノ練習を継続できる人は、気分に左右されず“ゼロの日を作らない仕組み”を自分なりに持っています。無理をしすぎないことが、長く続けるコツです。

SNSや動画投稿で小さな目標をつくる

「成果が見えない」と感じると、練習に対する意欲が薄れてしまうことがあります。そんなときは、SNSやYouTube、Instagramなどを活用して、小さな目標を設定してみましょう。

たとえば、「今月中に1曲を通して弾けるようになって動画をアップする」「#ピアノ練習 で練習記録を投稿する」など、誰かに見てもらうことを意識するだけで、練習の質とモチベーションは大きく変わります

他のピアノ練習者の投稿を見ることも、自分の励みになります。孤独になりがちな独学でも、仲間の存在を感じることができるのがSNSの魅力です。

好きな曲を練習に取り入れて“楽しい”を忘れない

「練習=修行」のようになってしまうと、ピアノは苦痛な存在になってしまいます。大切なのは、“好きな曲を弾いて楽しむ”という感覚を持ち続けることです。

たとえ難易度が高くても、どうしても弾きたい曲があれば、それを目標にしてもかまいません。逆に、気軽に楽しめるアニメソングやJ-POPを「息抜き」として取り入れるのもおすすめです。

ピアノ練習は、心が動くからこそ続くもの。「弾いてみたい!」という気持ちは、何よりも強い原動力になります。

上級者も実践している!表現力を育てる練習法

ピアノの演奏には、「正確さ」だけでなく「表現力」も欠かせません。ミスなく弾けるようになってきたと感じたら、次は“音楽を伝える演奏”を目指してみましょう。

表現力を意識した練習を取り入れることで、音の深みや感情がぐっと広がり、聴く人の心を動かす演奏に近づいていきます。ここでは、上級者も実践している表現力を高めるための練習法を3つご紹介します。

1.強弱・間の取り方を意識して弾く

楽譜には「f(フォルテ)」や「p(ピアノ)」などの強弱記号が記されていますが、実際にそれを“意識して弾き分けている”でしょうか? 

ただ音を出すだけの練習から一歩進んで、「この部分は静かに優しく」「ここは力強く堂々と」といった表現の意図を持つことで、音楽にドラマが生まれます

おすすめは、楽譜の上に“感情や場面”を書き込むこと。「ここはささやくように」「ここは勇ましく」など、言葉でイメージを可視化すると、演奏にも自然と表情が生まれます。

2.フレージングと“呼吸”を意識してみる

フレーズとは、音楽の“ひとまとまりの言葉”のようなもの。言葉に抑揚があるように、音楽にも自然な区切りと流れがあります

このフレージングを意識するには、「歌うように弾く」ことがポイントです。実際にそのフレーズを口ずさんだり、演奏中に息を合わせたりすることで、音の流れがスムーズになり、“間”や“区切り”の美しさが際立ってきます。

とくにクラシック曲では、フレージングが演奏の印象を大きく左右します。楽譜通りに弾くだけでは伝わらない“音楽的な呼吸”を感じ取れるようになると、表現の幅が一気に広がります。

3.指先の感覚で音の質をコントロールする

ピアノの鍵盤は、押す強さや速度によって音色が変化します。上級者は、この微妙なニュアンスを“指先の感覚”でコントロールしています。

たとえば、同じ「ド」の音でも、優しく触れるように弾けば柔らかい響きに、しっかりと打鍵すれば芯のある音に変化します。こうした“音のキャラクター”を弾き分ける練習は、表現力を磨くうえで非常に効果的です。

まずは短いフレーズで、さまざまなタッチを試してみてください。音を「出す」から「描く」へと意識を変えることで、演奏は一段と魅力的になります。

ピアノ練習におすすめのツール&教材

ピアノの練習をより効率的に、そして楽しく続けるためには、便利なツールや教材を活用するのもひとつの手です。最近では、テクノロジーの進化により、独学でも安心して練習できるサポートアイテムが数多く登場しています

ここでは、ピアノ練習を支えてくれるおすすめのツールや教材をご紹介します。

スマホで使える!練習サポートアプリ3選

まずご紹介したいのが、スマホやタブレットで気軽に使える「ピアノ 練習」向けのアプリです。初心者から中級者まで幅広く対応しており、時間や場所を選ばずに活用できるのが魅力です。

・Flowkey(フローキー)
動画と楽譜が連動して表示されるため、指の動きを視覚的に学ぶことができます。自分の演奏に合わせてテンポが変化する“インタラクティブ機能”が便利で、独学でも無理なく進められます。

・Simply Piano
まるでゲームのような感覚でピアノが学べる人気アプリ。音を自動で認識し、リアルタイムで評価してくれるため、楽しみながら正しい演奏が身につきます。

・Piano Marvel(ピアノマーベル)
譜読みの練習に特化しており、視奏力を鍛えたい方におすすめ。クラシックからポップスまで対応ジャンルも豊富です。

これらのアプリは、ピアノ練習を「見て・聴いて・真似する」ことができるため、特に独学派の方にとって心強い味方となります。

録音・録画用のスマホスタンドや簡易機材

自分の演奏を録音・録画して振り返ることは、上達のための重要な習慣です。そのためには、スマホスタンドや簡易的なマイク・録画ライトなどがあると便利です。

スマホ1台でも十分に録音・録画は可能ですが、ピアノの手元がよく見えるようにスタンドの角度を工夫すると、後で見返したときの“気づき”がぐっと増えます

演奏をSNSに投稿したい方にも、こうした機材はおすすめです。

指のトレーニング&姿勢矯正グッズ

自宅でのピアノ練習をより充実させるために、指の独立性を高めるグッズや、姿勢を整えるアイテムも活用できます。

・指トレーナー
指一本一本の独立性や動きを鍛える道具です。日常の隙間時間やハノンなどの基礎練習と組み合わせることで、指の可動域や力加減、細かなコントロール力の向上に役立ちます。

・姿勢矯正クッション
長時間の練習でも猫背になりにくく、安定したフォームを保ちやすくなります。

正しい体の使い方は、ピアノ練習において非常に重要です。こうした補助アイテムを使うことで、身体への負担を減らし、より集中して演奏に取り組める環境が整います

よくある質問Q&A

ピアノ練習を続けていると、誰もが一度は感じるちょっとした疑問。ここでは、「ピアノ 練習」に関するよくある質問に、簡潔にお答えします。

Q. ピアノはどれくらい練習すれば1曲弾けるようになりますか?

個人差はありますが、初心者の場合、簡単な曲であれば1〜2週間、少し長めの曲で1か月程度が目安です。大切なのは「毎日短時間でも触れること」。1日20分を継続するだけでも、驚くほど上達します。

Q. 大人になってから始めても、指は動きますか?

もちろん大丈夫です。指の動きは練習で確実に改善されます。むしろ大人の方が“理解力”がある分、理論的な練習や譜読みが得意なケースも多いです。焦らず、自分のペースで進めていきましょう。

Q. 楽譜が苦手でも、練習はできますか?

はい、可能です。最近は音名カナ付きの楽譜や、YouTubeで指番号付きの演奏動画も豊富にあります。まずは「耳で覚える+視覚で確認する」といったスタイルから始めて、少しずつ譜読み力も育てていくのがおすすめです。

まとめ|正しい練習があなたを変える

ピアノの練習において大切なのは、ただ長く弾くことではなく、目的に合った練習方法を見つけ、継続して取り組むことです。「なんとなく弾く」練習から、「意図を持って磨く」練習へ。その積み重ねが、音に確かな変化をもたらしてくれます。

とはいえ、独学ではどうしても「これで合っているのかな?」「練習の方向性が正しいのか不安…」と迷ってしまうこともあるかもしれません

そんなときは、音楽教室でのレッスンもぜひご検討ください。アサヒ音楽教室では、目的やレベルに合わせて、

・初心者コース
・中級者コース
・上級者コース
・音大受験コース
・子供コース
・一曲集中コース

など、豊富なカリキュラムをご用意しております。

また、レッスン内容も「クラシックピアノ」「ポピュラーピアノ」「ジャズピアノ」「ソルフェージュ」から自由に選択可能。ジャンルを問わず、あなたの“弾きたい気持ち”にしっかりと寄り添います

レッスン中だけでなく、普段の練習内容についても丁寧にアドバイスいたしますので、たとえば「仕事が忙しくて練習時間が限られている」という方でも、最短ルートで上達できるよう、全力でサポートさせていただきます。

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